金属光沢調など高機能塗料を開発、ナノ技術を応用 化学工業日報 4頁 [2002.7.9]
住友大阪セメントは,独自のナノ微粒子製造技術を用いて,簡易な塗布方法により容易に高光沢な金属光沢調や高導電性塗膜が得られる二種類のコーティング製品を新たに開発,このほどサンプル展開を開始した。同社は酸化セリウムなど各種材料をナノ微粒子化した高機能製品の開発・発売に力を注ぎ,ガラスやフィルム基材への塗布に最適な機能性塗料として市場へ提供している。開発した金属調塗料,高導電性塗料もその一環で,樹脂やガラスなどに付与する導電膜や金属反射膜といったコーティング用途を開拓していく。

同社が開発した金属皮膜調が得られるコーティング剤は「スミセファイン反射コーティング材料 KC−200」(開発型番)。ナノスケールに匹敵する同社独自の超微粒子分散手法を使い,各種の金属系微粒子を均一に分散させ,二次凝集を起こさない安定的な金属調塗料とした。フィルムやガラス基材上へ通常の高反射率を持つ金属塗膜を形成できるうえ,膜厚調整により金属膜の光透過率調整も行えるため「ディスプレー関連の光反射パネル」(同社)などにも応用が可能。

また高導電性塗料は「スミセファインプラスチック用高導電性塗料」(同)。従来から発売していたプラスチック用塗料の導電性を大幅に改良し塗布・成膜など諸特性を向上させた。高粘度タイプのS−1100は樹脂などへ6マイクロメートル程度のスクリーン印刷塗布により高導電膜が得られる。

一方,低粘度タイプのS−1200は,グラビアやロールコーター印刷による3マイクロメートル程度の塗布で同様に導電膜を形成できる。

同社では,いずれも開発製品として用途開拓を先行させる考えで,高機能コーティングシリーズのスミセファインシリーズとして関連ユーザーへのサンプル出荷を進める。